第13回 日本性差医学・医療学会学術集会[The 13th Japanese Association for Gender-Specific Medicine]

会長挨拶

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第13回日本性差医学・医療学会学術集会

会長 福本 義弘

久留米大学医学部内科学講座 心臓・血管内科部門 主任教授

このたび、第13回日本性差医学・医療学会学術集会を担当させていただくこととなり大変光栄でございます。会期を2020年1月18日(土)〜19日(日)、会場を九州は福岡県久留米市にございます「久留米シティプラザ」で開催いたします。

本学会は、前身を「性差医療・医学研究会」とし、2004年に天野恵子先生が代表世話人として設立され、性差を考慮した医療・医学の研究を専門領域の枠を越えて進歩発展させ、またその活動を医学分野のみにとどめず行政等とも連携した協力体制を構築し、性差に関連する様々な問題を解決することを目的として現在に至っております。

性差と申しましてもその内容や領域は多岐にわたり、医学・医療を考える上で、女性の就労環境や、子育て環境など多方面からのアプローチは必須であります。また、わが国はすでに超高齢社会を迎えており、すでに人口が減少し始めておりますが、その一方で、今後数十年に渡り、多くの疾患が増加することが予想されております。そのような状況において、全身的な心血管を含めた臓器保護を目指し、高齢者がより高いクオリティオブライフを維持したまま生活を継続する、すなわち健康寿命の延伸を目指すことが我々の責務であると考えます。その場合の性差についても、裾野の広い視野での研究がますます盛んである状況にございます。日本性差医学・医療学会として、分野横断的に性差を視座とした最新の研究成果および医療現場の実態を把握し、性差の観点から、患者あるいは医療従事者の今後の取り組みについて、本学術集会をとおして議論を重ね、若手医療従事者のさらなる育成にもつながる学術集会となれば幸いと存じます。

会場となります久留米シティプラザは、2016年4月にオープンした新しい施設であり、交通アクセスもよく、久留米のグルメとともに学術的好奇心を満たして頂けるものと思います。これまで先生方がご尽力され非常に盛会に行われて参りました本学術集会を、今回も引き続き、筑後地方の豊かな自然環境もご紹介しながら、皆様との積極的な意見交換の場となりますことをお祈りいたします。より多くの皆様方のご参加を心よりお待ちいたしております。